- その他
- 2025.4.29
夜寝る時は入れ歯を外すべき?正しい入れ歯の取り扱い法とは

■夜寝る時は入れ歯を外すべき?正しい入れ歯の取り扱い法とは
皆さん、こんにちは。那覇市久茂地のナハデンタルです。
入れ歯を使用されている患者様の中には、「夜寝る時も入れ歯をつけたままで良いのか?」と疑問に思われる方が多くいらっしゃいます。入れ歯は食事や会話を快適にするための大切な道具ですが、間違った使用方法やケア不足は、口腔内の健康を損なう原因となることがあります。特に就寝時の入れ歯の取り扱いには注意が必要です。
そこで本コラムでは、夜寝る時に入れ歯を外すべき理由とその例外、正しい入れ歯の取り扱い方法、さらに入れ歯に不満を感じている方への選択肢としてインプラントについて解説いたします。患者様の口腔内環境を健康に保つために、ぜひ参考にしてください。
▼入れ歯は就寝前に外すのが基本
基本的に、入れ歯は就寝前に外すことを推奨します。その理由は主に以下の3つです。
- 口腔内の清潔を保つため
入れ歯を長時間装着したままにすると、口腔内に細菌やカビが繁殖しやすくなります。特に、入れ歯の裏側や歯茎との接触部分は清掃が行き届きにくいため、不衛生になりやすいです。これが原因で口臭や口内炎、さらには誤嚥性肺炎のリスクも高まります。
- 歯茎の健康維持のため
入れ歯を長時間装着し続けると、歯茎に圧力がかかり続けるため、血行が悪くなり、歯茎がやせる原因になります。歯茎の健康が損なわれると、入れ歯が合わなくなったり、装着時に痛みを感じたりすることがあります。夜間は入れ歯を外し、歯茎を休ませることが重要です。
- 誤嚥のリスクを避けるため
寝ている間に入れ歯が外れ、誤って飲み込んでしまう危険性もあります。特に総入れ歯や部分入れ歯が緩んでいる場合、寝返りなどの動作でズレてしまうことがあり、誤嚥や窒息のリスクを伴います。
◎例外的に夜間の装着が推奨される場合
ただし、一部の患者様では、医師の指示により入れ歯をつけたまま寝ることが推奨されることもあります。例えば、顎の骨が極端に痩せている方や、睡眠中の顎の位置の異常を防ぐ目的で装着が必要な場合です。このようなケースでは、歯科医師と相談しながら適切なケアを行うことが大切です。
▼正しい入れ歯の取り扱い方法
入れ歯を長く快適に使用するためには、正しい取り扱いと日々のケアが欠かせません。
- 装着前の口腔ケア
入れ歯を装着する前に、口腔内を清潔にしておきましょう。歯茎や舌をやさしくブラッシングし、残存歯がある場合はしっかりと歯磨きを行うことが大切です。
- 入れ歯の洗浄
入れ歯は毎食後、流水で洗い流しましょう。また、1日1回は専用の入れ歯洗浄剤を使って洗浄し、細菌の繁殖を防ぎます。ブラシを使う際は、入れ歯専用の柔らかいブラシを使用し、強くこすりすぎないように注意してください。
- 就寝中の保管方法
夜間は入れ歯を専用の容器に入れ、ぬるま湯または入れ歯洗浄液に浸して保管します。乾燥すると変形や破損の原因になるため、水に浸しておくことが重要です。
- 定期的な歯科検診
入れ歯は時間とともに合わなくなることがあるため、定期的に歯科医院でチェックを受け、必要に応じて調整を行いましょう。
▼入れ歯に不満がある方へ
入れ歯の取り扱いに不満を感じる方には、インプラントが選択肢となります。
- インプラントの取り扱いのしやすさ
インプラントは顎の骨に直接埋め込む人工歯根のため、入れ歯のように取り外してケアする必要がありません。自然な噛み心地が得られるだけでなく、食事や会話もより快適になります。
- インプラントへの移行のメリット
インプラントに移行することで、以下のようなメリットがあります。
安定感が向上:ズレや違和感が少なく、しっかりと噛むことができる。
骨の健康を維持:入れ歯と異なり、顎の骨が痩せるのを防ぐ。
審美性の向上:天然の歯に近い見た目で、美しい口元を保てる。
ただし、インプラントは手術が必要であり、顎の骨の状態によって適応が異なります。まずは歯科医師に相談し、ご自身に適した治療法を検討しましょう。
▼まとめ
夜寝る時の入れ歯の取り扱いは、口腔内の健康を守るうえで非常に重要です。基本的には、就寝前に入れ歯を外して清潔に保ち、歯茎を休ませることが推奨されます。入れ歯を快適に使うためには、日々のケアを徹底し、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。
また、入れ歯の取り扱いに不満を感じる方は、インプラントという選択肢もあります。インプラントは安定性が高く、自然な噛み心地が得られるため、食事や会話の質を向上させることができます。入れ歯やインプラントに関するお悩みがあれば、お気軽にナハデンタルまでご相談ください。患者様一人ひとりに最適な治療をご提案いたします。