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- 2025.4.3
「インプラントは絶対ダメ?向かない人の特徴と他の治療法を解説」

近年、歯を失った時にインプラント治療を選択する患者様が増加しています。一方で、患者様の中には自分にもインプラント治療が適応なのか?向いているのかどうか不安な方も多いようです。そこで、この記事では、インプラントは誰にでも向いている治療法なのか?解説させていただきたいと思います。
インプラントに興味はあるけど、絶対にダメなケースってある?
残念ながら実はあります。
インプラントが「絶対にダメ」なケース
重度の全身疾患がある場合(コントロールされていない場合)
糖尿病がコントロールできていない場合
心疾患や脳卒中のリスクが極端に高い場合
上記のような状態ですと通常の歯科治療でも危険です。歯科治療では恐怖心などからストレスにさらされるため、全身の状態が極端に不安定な場合、危険です。
このような場合、まず内科に紹介させていただき、全身疾患を加療していただきます。加療後、全身疾患が適切にコントロールされている場合であれば、ほとんどのケースでインプラント治療が可能です。
「インプラントは絶対にダメ」と一般的には言われているが実は大丈夫なケース
重度の骨粗しょう症で骨の状態が悪い
顎の骨が極端に少ない人
歯周病が進行している人
喫煙者
歯ぎしりが強い人
このような場合、インプラント治療は絶対に無理と判断する場合があるようですが、実は、適切に対応することで可能になります。
重度の骨粗しょう症で骨の状態が悪い・・・骨がスカスカになっている場合がありますが、例えば、特殊な方法でインプラントを入れる穴を形成することで骨の状態を改善することができます。当院では米国製の医療機器を用いてオッセオデンティフィケーションという方法を採用しています。その他にアダプテーションテクニックという方法を用いる場合があります。
顎の骨が極端に少ない人 ・・・インプラントを入れる部分が無いということが起こりますが対応可能です。
解決策1
All on 4 (オールオンフォー)にて治療を行う:奥歯の顎骨は吸収しやすいですが、前歯の骨は吸収しにくいという特徴があります。All on 4 (オールオンフォー) では傾斜埋入という方法を用いて前方の骨を中心にインプラントを入れますので、顎の骨が極端に少ない人でもインプラントが可能です。
解決策2
骨再生療法などを用いて骨を作る:全ての歯科医院で行えるわけではありませんが、GBRやサイナスリフトという手法を用いて骨を増やすことが可能です。
解決策3
ショートインプラントを用いる:短いインプラントを用いることで薄い骨でもインプラントを入れることができます。以前はインプラントの長さ13mmが標準でしたが、近年の標準サイズは10mm程度です。そして様々な医学研究において8mmでも全く問題ないということがわかっています。また、6mmなどのショートインプラントと言われるサイズのインプラントでも特定条件下では予後良好とわかっています。
歯周病が進行している人・・・インプラント周囲炎のリスクが高いため
歯周病治療をしっかり行わないとインプラントが失敗しやすいということは確かです。しかし、重度の歯周病であってもしっかり治療しコントロールされていればインプラント治療の予後は普通と変わらないという研究結果があります。All on 4 (オールオンフォー)の場合は、全ての歯を抜いてしまうため、今まで歯周病があったかどうかは関係なく、All on 4 (オールオンフォー)を行った後にしっかりとメインテナンスに来院することが大切です。
喫煙者(特にヘビースモーカー)・・・ インプラントの定着率が低下する
禁煙しないと失敗する可能性が高いと一般的に言われていますが、実はしっかりメインテナンスに来ていただければ、それほど失敗しません。ナハデンタルではインプラント治療を希望する患者様について基本的には禁煙外来の受診を推奨していますが、禁煙できない場合でも患者様の同意を得た上でインプラント治療を行なっています。通常、最低でも半年に1回のメインテナンスが推奨されますが、喫煙者であれば3〜4ヶ月に1回はメインテナンスに来院した方が良いです。
歯ぎしりが強い人 ・・・強い力がかかってインプラントが取れてしまう可能性うがあります。ナイトガード(マウスピース)を装着することで対応可能です。
インプラントが「向かない可能性がある」ケース
すぐに治療結果を求める人
治療回数が1回のみなどは流石に難しいです
最低でも数回はかかります
治療期間がある程度かかるため(数ヶ月~1年)です
しかし、仮歯を1回で入れて咀嚼や見た目を回復することは可能です
費用を極端に抑えたい人
1本あたり30~50万円と高額なため、コストを極端に抑えたい人には向かない
3定期メンテナンスを受けられない人 メンテナンスなしでは長持ちしないため、半年に1回程度も歯科医院に通えない人には不向き
インプラント治療がダメな場合の代替治療法(他の選択肢)
① ブリッジ(両隣の歯を削る必要あり)
メリット:治療期間が短く、費用が抑えられる
デメリット:健康な歯を削る必要がある
② 部分入れ歯(取り外し式)
メリット:費用が安く、手術が不要
デメリット:違和感が強い・噛む力が弱い
まとめ
インプラントが絶対にダメなわけではないが、向かない状態の人も確かにいます。 健康状態や生活習慣によっては適さない場合がありますが多くの場合、適切に対応することでインプラント治療が可能です。もし仮に対応ができない場合は 代替治療(ブリッジ・入れ歯)も選択肢になります。自分に最適な治療法を選ぶために実績のある歯科医師に相談することが重要です。