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  • 2025.7.15

■インプラント治療に抜歯は必要なのか歯科医師が解説!

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■インプラント治療に抜歯は必要なのか歯科医師が解説!

皆さん、こんにちは。那覇市久茂地のナハデンタルです。

インプラント治療を検討されている患者様の中には、「抜歯が必要なのか?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。インプラントは、失った歯の機能を回復するための治療ですが、すべてのケースで抜歯が必要とは限りません。すでに歯を失っている場合はもちろん、状態によっては抜歯を行わずに治療を進めることも可能です。そこでこの記事では、インプラント治療における抜歯が必要なケースと不要なケースについて詳しく解説します。インプラント治療をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

▼インプラント治療で抜歯が必要なケース

インプラント治療では、残存歯の状態によっては抜歯が必要になります。以下のようなケースでは、抜歯を行った後にインプラントを埋入することが一般的です。

  1. 重度の虫歯や歯周病で歯を残せない場合

重度の虫歯や歯周病が進行し、歯の根まで感染が広がっている場合、抜歯が必要になります。特に歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が大きく失われることがあり、そのままではインプラントの埋入が困難になります。こうしたケースでは、抜歯後に骨の回復を待ってからインプラントを埋入するか、骨造成(骨を補う処置)を併用することが多いです。

  1. 根の破折がある場合

歯の根が割れてしまう「歯根破折」があると、修復が困難になり、抜歯が必要になることがあります。特に、縦に大きく破折している場合は、保存が難しいため、インプラント治療が選択肢の一つとなります。抜歯後の治療計画として、即時インプラント(抜歯と同時にインプラントを埋入する方法)を検討できることもあります。

  1. 矯正治療や噛み合わせの改善が必要な場合

歯並びや噛み合わせを大きく改善するために、矯正治療の一環として抜歯が必要になることがあります。この場合、矯正治療後にインプラントを適用することもあります。

  1. 病変が歯根周囲に広がっている場合

歯の根の周囲に大きな嚢胞(のうほう)や膿の袋ができている場合、感染のリスクを避けるために抜歯を行うことが推奨されます。その後、感染を完全に除去してからインプラント治療を進めます。

▼インプラントで抜歯が不要なケース

一方で、抜歯をせずにインプラント治療が可能なケースもあります。以下のような条件を満たす場合、抜歯を行わずに治療を進められる可能性があります。

  1. 既に歯を失っている場合

すでに抜歯が完了している、または過去に歯を失った状態であれば、新たに抜歯を行う必要はありません。適切な骨の量と質が確保されていれば、そのままインプラントの埋入が可能です。ただし、長期間放置されていた場合、骨が痩せてしまっている可能性があるため、骨の状態をしっかり診断することが重要です。

  1. 残存歯を活かした補綴治療が適している場合

必ずしもインプラントを選択する必要がなく、ブリッジや部分入れ歯など、残存歯を活かした補綴治療で対応できるケースもあります。特に、隣接する歯の状態が良好で、しっかりと機能している場合は、抜歯をせずに別の治療方法を選択することが可能です。

  1. 自家歯牙移植が可能な場合

患者様自身の健康な歯を移植する「自家歯牙移植」が適用できる場合、抜歯を行わずに機能回復が可能になることもあります。親知らずなどを移植する方法で、インプラントを選択せずに治療できる可能性があります。

  1. 矯正治療で歯の位置を調整できる場合

歯の欠損がある場合でも、矯正治療で隙間を閉じたり、歯の位置を調整したりすることで抜歯を回避できることがあります。インプラントを急いで選択する前に、矯正歯科医と相談し、最適な治療法を検討することが重要です。

▼まとめ

インプラント治療における抜歯の必要性は、患者様の口腔内の状態によって異なります。重度の虫歯や歯周病、根の破折などのケースでは抜歯が必要となることが多いですが、すでに歯を失っている場合や他の治療法が適用できる場合は、抜歯を行わずに治療を進めることも可能です。

インプラント治療を検討する際は、まず歯科医師による精密な診断を受けることが大切です。当院では、患者様一人ひとりの口腔状態を丁寧に診察し、最適な治療計画をご提案いたします。インプラントについてご不安な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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