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  • 2025.7.14

■インプラントのメーカー:国内外の主要メーカーを比較

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■インプラントのメーカー:国内外の主要メーカーを比較

皆さん、こんにちは。那覇市久茂地のナハデンタルです。

歯を失ってしまった際の治療法として、インプラントは機能性と審美性に優れ、多くの患者様に選ばれています。しかし、一口にインプラントといっても、世界中にはさまざまなメーカーが存在し、それぞれ異なるシステムを提供しています。メーカーによって素材やデザイン、術式が異なるため、どのインプラントが適しているのか迷われる方も多いのではないでしょうか。

そこで本コラムでは、インプラントの種類や主要メーカーについて詳しく解説します。患者様がご自身に合ったインプラントを選ぶ際の参考になれば幸いです。

▼インプラントには種類がある?

インプラント治療には、メーカーごとに異なるインプラントシステムが存在します。基本的な構造は、人工歯根(フィクスチャー)、アバットメント(連結部)、人工歯(上部構造)の3つで構成されますが、それぞれのメーカーが独自の設計や技術を採用しています。

例えば、フィクスチャーの素材には純チタンやチタン合金が用いられますが、表面処理の技術が異なることで骨との結合性が変わります。また、フィクスチャーの形状や直径、長さなども異なり、骨の状態や治療計画に応じて選択されます。

さらに、メーカーごとに専用の治療器具や手術手技が異なるため、歯科医師は患者様に適したシステムを選択し、適切な手術を行う必要があります。そのため、インプラントを受ける際は、どのメーカーのものが使用されるのか、どのような特徴があるのかを理解しておくことが重要です。

▼インプラントの主要メーカーの比較

◎ストローマン(Straumann)

スイスに本社を置くストローマンは、世界的に高いシェアを誇るインプラントメーカーです。純チタンやジルコニウム合金を用いたフィクスチャーを提供しており、骨との結合性を高める独自の表面処理技術(SLActive)を採用しています。また、インプラントの形状が多様で、骨量が少ない患者様にも対応しやすい点が特徴です。

◎ノーベルバイオケア(Nobel Biocare)

ノーベルバイオケアは、インプラント治療のパイオニアとして知られるスウェーデン発のメーカーです。特に、即時負荷インプラント(All-on-4)技術の開発で有名で、少ない本数のインプラントで全顎の治療が可能になるシステムを提供しています。また、チタン製のフィクスチャーには特許取得済みのTiUnite表面処理が施され、骨との結合性を高めています。

◎アストラテック(Astra Tech Implant System)

アストラテックは、スウェーデンのダントスピライ社が提供するインプラントブランドで、高い骨結合性と安定性を誇ります。独自のOsseoSpeed表面処理技術により、早期に骨と結合しやすく、治療期間の短縮が可能です。また、コネクション部分に特徴があり、インプラント体とアバットメントの密着度が高いため、長期的な安定性が期待できます。

◎ネオデント(NEODENT)

ここ10年でアメリカを中心に台頭してきているインプラントメーカーです。All on 4と同じような全体的なインプラント治療に適しているインプラントです。ブラジルでの製造ですがストローマン(Straumann)の傘下にあるメーカーですので表面性状はストローマン(Straumann)と同じSLAアクティブです。全世界での販売本数がストローマンを超えつつあると言われています。

◎松風バイオフィックスインプラント(SHOFU BIOFIX)

国内で一番新しい日本製インプラントです。最後発ですので最新、これまでのインプラントの全ての良い部分を取り入れています。日本は自動車メーカーもそうですが、似たようなものの性質を改良するのが得意な国です。インプラントを世界で初めて作ったのは海外ですが、その性能を改善するのは日本が得意です。そんな良いとこどりをしたインプラントです。

◎メガジェン(MEGAJEN)

短くて太いインプラントのラインナップがあり、日本で薬事承認を受けているインプラントの中でこの性質のインプラントがあるのはメガジェンだけです。

◎ジンヴィ(ZimVie)

ジンヴィは、アメリカの大手インプラントメーカーで、旧ジマーバイオメットデンタルのインプラント部門が独立して誕生したブランドです。骨との親和性を高める独自の表面処理技術(MTX)を採用しており、特に難症例や骨質が悪い患者様にも対応しやすい設計になっています。また、シンプルな手術手技で治療が行える点も特徴です。

◎京セラ(Kyocera)

京セラは、日本を代表するインプラントメーカーで、長年にわたり歯科分野の研究を続けてきました。国産メーカーとして、日本人の骨格に合ったインプラントシステムを開発しており、純チタン製のフィクスチャーに加え、ジルコニア製のインプラントも提供しています。国内の歯科医院で広く採用されており、安全性と信頼性が高い点が魅力です。

▼まとめ

インプラント治療を成功させるためには、患者様の骨の状態や治療計画に適したインプラントを選ぶことが重要です。主要メーカーにはそれぞれ特徴があり、ストローマンは高い骨結合性、ノーベルバイオケアは即時負荷インプラント、ネオデントはストローマンとノーベルバイオケアの良いとこ取り、アストラテックは安定性、ジンヴィは難症例への適応力、京セラは日本人向けの設計、松風は日本人向けながら国内最後発なので総合力が高いなどが強みとなっています。

インプラント治療を検討されている患者様は、どのメーカーのインプラントが使用されるのかを確認し、ご自身に適したものを選ぶことが大切です。当院では、患者様に最適な治療をご提供できるよう、さまざまなメーカーのインプラントを取り扱っております。ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。

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