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  • 2025.5.29

インプラント治療の後はMRIが受けられないって本当?

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■インプラント治療の後はMRIが受けられないって本当?

皆さん、こんにちは。那覇市久茂地のナハデンタルです。

インプラント治療を検討されている患者様の中には、「インプラントを入れるとMRI検査が受けられなくなるのでは?」と心配される方がいらっしゃいます。確かに、体内に金属が入るとMRIの影響を受ける可能性があるため、不安を感じるのは自然なことです。しかし、結論からお伝えすると、ほとんどの場合、インプラントをしてもMRI検査を受けることは可能です。ただし、一部のケースでは注意が必要になることもあります。今回はそんなインプラントとMRIの関係について詳しく解説し、どのようなケースで気をつけるべきかをご紹介します。

▼インプラントしてもMRIは受けられます

まず、インプラントがMRIに影響を与えるかどうかについてですが、基本的には問題なく受けられます。なぜなら、現在主流となっている歯科インプラントの素材は主にチタンまたはチタン合金であり、これらはMRIの磁場の影響をほとんど受けないからです。

MRI(磁気共鳴画像診断)は強力な磁場を用いた検査であり、磁性のある金属が体内にあると発熱や移動が起こる可能性があります。しかし、チタンは非磁性体であり、MRIの磁場による影響を受けにくい素材です。これにより、インプラントを埋入した患者様でも安心してMRI検査を受けることができます。

また、インプラントは骨と結合するオッセオインテグレーションという生体適合性の高いプロセスを経て固定されるため、検査中に動くこともありません。そのため、ほとんどのケースではインプラント治療を受けた後でもMRI検査は問題なく行うことができます。

ただし、インプラントオーバーデンチャーの症例においてはインプラントのメーカーや種類によっては、磁石が使用されている場合もあります。そのため、MRI検査を受ける際には、事前に担当医に確認しておくと安心です。

▼こんなケースは注意が必要

インプラント自体はMRI検査に問題がないことがほとんどですが、注意が必要なケースもあります。その一つが「インプラントオーバーデンチャー」と呼ばれる治療法を受けている場合です。

インプラントオーバーデンチャーとは、数本のインプラントを埋入し、それを支えにして取り外し式の入れ歯を固定する治療法です。この方法は通常の総入れ歯よりも安定感が増し、食事や会話がしやすくなるメリットがあります。しかし、一部のオーバーデンチャーには、磁石を利用して義歯を固定するタイプがあります。

磁性アタッチメントを使用したオーバーデンチャーの場合、MRI検査時に磁場の影響を受ける可能性があります。磁石はMRIの強い磁場に反応するため、検査中に不具合が生じたり、画像の歪みが発生したりすることがあります。そのため、磁性アタッチメントを使用している患者様は、MRIを受ける前に歯科医や放射線技師に相談することが重要です。

また、オーバーデンチャーの上部構造が取り外し可能な場合、MRI検査の前に義歯を外しておくことを推奨されることがあります。取り外し式の入れ歯は検査中にずれる可能性があるため、事前に担当医と相談し、適切な対応をとるようにしましょう。

▼まとめ

インプラント治療を受けた後でも、基本的にはMRI検査を問題なく受けることができます。現在のインプラントの主流素材であるチタンは非磁性体であり、MRIの磁場による影響を受けにくいためです。

ただし、インプラントオーバーデンチャーの中には磁石を使用したものがあり、MRI検査の際には注意が必要です。磁性アタッチメントが含まれている場合は、検査前に担当医や放射線技師に相談し、適切な対応をとるようにしましょう。

インプラント治療を検討されている患者様や、すでに治療を受けられた患者様にとって、安心して検査を受けられることを知っていただければ幸いです。何かご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

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