- インプラント
- 2025.5.28
インプラントと感染症の関係【リスクは高い?感染症にならない方法をご紹介】

■インプラントと感染症の関係【リスクは高い?感染症にならない方法をご紹介】
皆さん、こんにちは。那覇市久茂地のナハデンタルです。
インプラント治療は、失った歯を補うための優れた選択肢ですが、「感染症のリスクは高いのか?」と不安に思う患者様も多いのではないでしょうか。確かに、インプラントは外科手術を伴うため、感染のリスクがゼロではありません。しかし、適切な管理を行うことで、そのリスクを大幅に軽減することが可能です。
そこで本コラムでは、インプラントと感染症の関係について詳しく解説し、インプラント周囲炎の特徴や予防方法についてもご紹介します。治療を検討されている方、すでにインプラントを入れている方も、ぜひ最後までご覧ください。
▼インプラントは感染症リスクが高い?
インプラント治療では、顎の骨に人工歯根(チタン製のインプラント体)を埋め込むため、細菌感染のリスクがないわけではないです。特に以下の要因により、感染が起こりやすくなります。
◎手術時の細菌感染
外科的な処置を行うため、細菌が傷口に侵入する可能性があります。手術自体は滅菌環境で行われますが、術後の管理が不十分だと感染リスクが高まります。しかし多くの場合、自己免疫力がありますので感染は治ります。特に骨造成などインプラント以外の人工物を入れる処置を行なった時にリスクが上がります。
◎口腔内の清掃状態
インプラント周囲にプラーク(歯垢)が溜まると、細菌が増殖しやすくなります。特に、歯周病の既往がある方は注意が必要です。
◎喫煙や全身疾患の影響
喫煙は血流を悪化させ、傷の治癒を遅らせるため、感染症のリスクを高めます。また、糖尿病などの基礎疾患がある方は、免疫機能が低下しやすく、感染しやすい状態になります。
◎不適切な噛み合わせや負荷
インプラントに過度な力がかかると、周囲の組織が損傷し、炎症を引き起こすことがあります。その結果、感染のリスクが高まります。
▼インプラント周囲炎の特徴
インプラント治療後に最も懸念される感染症が「インプラント周囲炎」です。これはインプラントの周囲の歯茎や骨が細菌感染によって炎症を起こす病気で、進行するとインプラントが脱落する可能性があります。
◎主な症状
・歯茎の腫れや出血
・インプラント周囲の痛みや違和感
・口臭の悪化
・インプラントの動揺(ぐらつき)
初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行してしまうことが多いのが特徴です。
◎インプラント周囲炎を放置するリスク
インプラント周囲炎を放置すると、炎症が顎の骨にまで広がり、最悪の場合、インプラントを撤去しなければならなくなります。また、細菌感染が慢性化すると、他の歯や全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
▼インプラント周囲炎を予防する方法
インプラントを長持ちさせるためには、日々のケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。以下のポイントを意識しましょう。
◎適切な口腔ケアを行う
歯科医院で受けたブラッシング指導をもとに、適切な方法で口腔ケアをする必要があります。
◎インプラント専用の歯間ブラシやデンタルフロスの活用
これらの器具を適切に使って、歯垢をしっかり除去することが大切です。うがい薬を使用して、細菌の繁殖を抑えるケアも継続的に行ってください。
◎定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける
3〜6ヶ月に1回、歯科医院で専門的なクリーニングを受けてください。歯科医院での定期検診を受けていれば、インプラントの状態や歯茎の健康をチェックし、早期に異常を発見できます。
◎生活習慣を見直す
禁煙をすることで、血流を改善し、歯茎の健康を保つことができます。その他にも、以下のポイントに留意して、感染のリスクを低減していきましょう。
・バランスの取れた食事を心がけ、免疫力を高める
・ストレスを軽減し、全身の健康を維持する
・正しい噛み合わせを維持する
・歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、マウスピースを使用する
・インプラントに過度な負荷がかからないように調整する
▼まとめ
インプラント治療は、失った歯を補うための有効な方法ですが、感染症のリスクを伴うことも理解しておく必要があります。特に、インプラント周囲炎は進行すると深刻な問題につながるため、日々のケアと定期的なメンテナンスが重要です。
インプラントを長く健康に保つためには、適切な口腔ケア、生活習慣の見直し、そして歯科医院での定期検診が欠かせません。私たちナハデンタルでは、インプラント治療後のメンテナンスにも力を入れており、患者様の健康をサポートしています。
インプラントについて気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。