- インプラント
- 2025.5.27
歯周病で歯がボロボロ…どうするべき?

■歯周病で歯がボロボロ…どうするべき?
皆さん、こんにちは。那覇市久茂地のナハデンタルです。
「歯周病で歯がぼろぼろ…どうすればいいの?」とお悩みの患者様は多いのではないでしょうか。歯周病は、歯を支える骨が溶けてしまう病気で、放置すると歯が抜け落ちてしまうこともあります。進行が進み、すでに多くの歯を失ってしまった場合、「インプラント治療は可能なのか?」と気になるところでしょう。
本コラムでは、歯周病で歯を失ってしまった場合の対応方法と、インプラント治療のメリットについて詳しく解説していきます。
▼歯周病治療も同時に行う
歯周病が進行している場合、歯茎が炎症を起こし、骨が溶けてしまいます。これを放置したままでは、たとえインプラントを埋め込んでも長持ちしません。ですのでインプラント治療と同時に歯周病治療を徹底し、歯茎と骨の健康を回復させることが重要です。
◎歯周病治療のステップ
・歯垢、歯石の除去(スケーリング・ルートプレーニング)
歯周病の主な原因は、歯垢や歯石に含まれる細菌です。まずは徹底的にクリーニングを行い、細菌の繁殖を防ぎます。
・歯周ポケットの改善
歯周ポケットが深くなると、細菌が奥深くまで入り込み、炎症が続いてしまいます。状態によっては歯周外科治療を行い、ポケットを浅くする処置が必要になります。
・歯周組織の再生治療
進行した歯周病では、歯を支える骨が失われていることがあります。再生療法を行い、骨や歯茎の回復を促すことができます。
歯周病が進行している状態で治療せずにインプラントを行うと、細菌感染のリスクが高まり、インプラント周囲炎を引き起こす可能性があります。そのため、インプラント治療を成功させるためには、インプラント治療と同時に歯周病をしっかりと治療することが不可欠です。
▼歯周病治療と同時にインプラントがおすすめ
一般的には歯周病治療が完了し、歯茎と骨の状態が安定したら、インプラント治療を検討できます。しかし、治療期間の短縮を考えた場合、同時に行うのも良い方法です。
◎インプラントのメリット
・天然歯に近い見た目と機能
インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、見た目も噛み心地も天然歯に近い仕上がりになります。違和感なく食事や会話を楽しむことができます。
・周囲の歯に負担をかけない
入れ歯やブリッジでは、周囲の健康な歯に負担をかけることがありますが、インプラントは単独で機能するため、他の歯を守ることができます。
・骨の吸収を防ぐ
歯を失うと、顎の骨が次第に吸収され、痩せてしまいます。インプラントは顎の骨に刺激を与えるため、骨の吸収を防ぎ、口元の美しさを維持するのに役立ちます。
・長期間の安定性
適切なケアを行えば、インプラントは長期間にわたって機能を維持できます。定期的なメンテナンスを続けることで、10年以上使い続けることも可能です。
▼インプラント治療の流れ
◎精密検査・治療計画の作成
CT撮影などを行い、顎の骨の状態を確認した上で治療計画を立てます。
◎インプラントの埋入手術
顎の骨にインプラントを埋め込みます。手術は局所麻酔下で行われ、多くの患者様が「思ったよりも痛くなかった」とおっしゃいます。
◎治癒期間(オッセオインテグレーション)
インプラントと骨が結合するまで、数カ月間待ちます。その間に仮歯を装着することも可能です。
◎上部構造の装着
人工の歯を取り付け、かみ合わせを調整します。
◎定期メンテナンス
インプラントを長持ちさせるためには、定期的な検診とクリーニングが必要です。
▼まとめ
歯周病が進行し、歯がぼろぼろになってしまった場合、まずは歯周病の治療を優先することが重要です。歯茎と骨の健康を回復させた後であれば、インプラント治療を検討することが可能になります。
インプラントは、見た目や機能性が天然歯に近く、周囲の歯に負担をかけず、長期的に安定した治療法です。歯を失ってしまった方にとって、インプラントは快適な生活を取り戻す大きな助けとなるでしょう。