- インプラント
- 2025.5.27
インプラント治療で用いるアバットメントとは?【インプラントについて解説】

■インプラント治療で用いるアバットメントとは?【インプラントについて解説】
皆さん、こんにちは。那覇市久茂地のナハデンタルです。
インプラント治療は、失った歯を補うための先進的な治療法です。歯を失ったままにしておくと、噛み合わせのバランスが崩れ、周囲の歯にも影響を及ぼす可能性があります。そのため、適切な治療を受けることが大切です。
そこで本記事では、インプラントの構造を解説しながら、アバットメントの役割や装着のタイミングについて詳しくご説明します。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
▼インプラントの構造について
インプラントは、失った歯の機能を補うために設計された人工歯根で、主に以下の3つの部品で構成されています。
フィクスチャー(インプラント体):顎の骨に埋め込む人工歯根で、通常チタン製です。骨と結合することでしっかりと固定されます。
アバットメント:フィクスチャーと人工歯をつなぐ中間部分です。
上部構造(クラウン):実際に見える歯の部分で、セラミックなどの材料で作られます。
この3つのパーツが一体となることで、天然歯に近い機能と見た目を再現できます。
▼アバットメントの役割
アバットメントは、インプラント治療において重要な役割を果たします。その主な機能は、フィクスチャーと人工歯をつなぐ架け橋となることです。フィクスチャーが顎の骨にしっかりと固定された後、アバットメントを装着することで、人工歯を取り付ける準備が整います。
また、アバットメントには以下のような役割もあります。
咬合力(噛む力)を適切に分散:インプラント治療では、噛む力が直接フィクスチャーに伝わるため、適切な負荷分散が必要です。アバットメントはその調整を担います。
人工歯の位置調整:患者様の噛み合わせや審美性に応じて、人工歯の角度や高さを微調整できます。
長期的なメンテナンス性の向上:アバットメントは、交換可能な構造になっているため、万が一人工歯に問題が生じた場合でも、フィクスチャーをそのまま残して修復できるメリットがあります。
▼アバットメントを装着するタイミング
アバットメントの装着時期は、患者様の口腔状態やインプラントの種類によって異なります。一般的には、一次手術と二次手術の間、または即時装着のいずれかの方法が採用されます。
◎二回法
インプラント(フィクスチャー)を埋入後、骨と結合するまで3〜6ヶ月程度待ちます。結合が確認された後、歯茎を再び開いてアバットメントを装着し、その後、人工歯を取り付けます。治療期間は長くなりますが、成功率が高いのが特徴です。
◎一回法
インプラント埋入と同時にアバットメントを装着する方法です。手術回数が1回で済み、治療期間が短縮されます。ただし、骨の状態や噛み合わせの影響を受けやすいため、適応条件が限られます。
どちらの方法が適しているかは、患者様の骨の状態や全身の健康状態によって異なりますので、歯科医師と相談のうえ、最適な治療計画を立てることが大切です。
▼まとめ
インプラント治療は、失った歯を補い、自然な噛み心地や見た目を取り戻せる優れた治療法です。その中でもアバットメントは、インプラント体と人工歯をつなぐ重要な役割を果たします。
アバットメントの種類や装着タイミングは、患者様の口腔状態によって異なります。治療法にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、歯科医師としっかり相談しながら、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
ナハデンタルでは、患者様一人ひとりの状態に合わせた最適なインプラント治療を提供しています。インプラント治療をご検討の方は、ぜひ当院までご相談ください。