- インプラント
- 2025.3.17
糖尿病でもインプラント治療は可能?

■糖尿病でもインプラント治療は可能?
皆さん、こんにちは。那覇市久茂地のナハデンタルです。
インプラント治療は、失った歯を補う優れた治療法の一つです。しかし、糖尿病の患者様は「インプラント治療を受けても大丈夫だろうか?」と不安に思われることが多いでしょう。
結論から申し上げると糖尿病でもほとんどの場合でインプラント治療は可能です。
しかし糖尿病は全身の健康に影響を与えるため、手術を伴うインプラント治療に際して考慮事項があるのは事実です。
そこで本コラムでは、糖尿病とはどのような病気なのかを説明し、糖尿病がインプラント治療に与える影響、不可能なケースと可能なケースについて詳しく解説します。糖尿病と診断された方でもインプラント治療を希望される場合は、ぜひ参考にしてください。
▼そもそも糖尿病とは?
糖尿病とは、血液中のブドウ糖の量(血糖値)が慢性的に高くなる病気です。インスリンというホルモンの分泌量が不足したり、作用が低下したりすることで血糖値が適切に調整できなくなります。主に1型糖尿病と2型糖尿病に分類され、1型は自己免疫の異常によりインスリンがほとんど分泌されなくなる病気、2型は生活習慣や遺伝が関係し、インスリンの分泌量が不足したり効きにくくなったりする病気です。
▼糖尿病でインプラント治療が不可能なケース
糖尿病の患者様の中には、インプラント治療が難しいケースもあります。特に、以下のような状態にある方は慎重な判断が必要です。
◎血糖値が安定していない場合
ヘモグロビンA1c(HbA1c)の値が高く、血糖コントロールが不十分だと、インプラント手術後の感染リスクや骨との結合(オッセオインテグレーション)の成功率が低下する可能性があります。
◎重度の糖尿病合併症がある場合
糖尿病網膜症や腎症、神経障害が進行していると、全身の健康状態が悪化しており、外科手術のリスクが大きくなります。特に、血流が悪くなっている場合は、インプラントの治癒が遅れる可能性が高いため、慎重な対応が必要です。
◎感染症にかかりやすい状態である場合
免疫力の低下により、術後の感染リスクが高い方は、インプラント手術が適さないことがあります。
▼糖尿病でもインプラント治療が可能なケース
糖尿病であっても、血糖コントロールが良好であればインプラント治療を受けることが可能です。以下の条件を満たしていれば、安全に治療を進められる可能性が高くなります。
◎HbA1cが適切に管理されている場合
血糖値が適切にコントロールされている方は、術後の回復もスムーズで、インプラントの成功率も一般の方と大きな差はありません。糖尿病専門医の指導を受けながら、血糖管理をしっかり行うことが大切です。
◎糖尿病合併症が軽度である場合
軽度の糖尿病網膜症や神経障害がある場合でも、医師と相談しながら慎重に治療を進めれば、インプラント手術が可能なケースがあります。
◎歯周病がしっかり管理されている場合
糖尿病の患者様は歯周病になりやすいため、インプラント治療の前に歯周病の治療を行うことが重要です。歯茎の健康状態が良好であれば、手術の成功率も向上します。
◎定期的なメンテナンスを受けられる場合
インプラント治療後は、定期的なメンテナンスが不可欠です。糖尿病の患者様は、通常よりも頻繁に歯科医院を受診し、インプラントの状態や歯茎の健康をチェックすることが推奨されます。
▼まとめ
糖尿病の患者様でも、血糖値が適切にコントロールされていれば、インプラント治療を受けることが可能です。しかし、血糖管理が不十分な場合や、重度の合併症がある場合は、インプラント治療のリスクが高くなります。そのため、まずは糖尿病の主治医と相談し、血糖管理をしっかり行うことが大切です。ナハデンタルでは、糖尿病の患者様にも安心してインプラント治療を受けていただけるよう、丁寧なカウンセリングと治療計画をご提供いたします。インプラント治療を検討されている方は、お気軽にご相談ください。