• インプラント
  • 2025.2.17

インプラントが失敗する原因【対処法や返金可否について】

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インプラント治療の成功確率はご存知ですか?

インプラント治療は10年予後が96.4%と報告されています。

JYOUNAL OF DENTISTRYにおける報告です。
JYOUNAL OF DENTISTRYは歯科の基礎研究分野で最も権威のある論文雑誌です。


20年での予後が93%と報告されています。

journal OF PERIODONTOROGYにおける報告です。
journal OF PERIODONTOROGYは歯周病治療の分野で最も権威のある論文雑誌です

このような医学統計データが出ています

したがって、インプラントは20年経過してもそのほとんどが成功すると言っても過言ではないでしょう。

一方で、20年での予後が93%ということは100-93=7%には何かしらのトラブルが起こっているということでもあります。インプラントの失敗と言えるかもしれません。

ではなぜインプラントの失敗が起こるのでしょうか?
この投稿では「インプラントの失敗」に焦点をあて、その原因から予防方法まで詳しく解説することでインプラント治療を検討しているけど不安を感じている患者様のためになれば良いと考えております。

インプラント治療とは

インプラントはチタン合金で作られた人工歯根です。太さは3-4mm程度 , 長さは10mm程度の小さなネジです。形状は普通のネジのようですが, 骨に埋入して数ヶ月すると骨を作る細胞が集まってきて骨形成が行われます。生物学的にインプラントと骨が結合することで強固に固定され , インプラントの上にセラミックスでできた人工の歯を装着することができます。治療後には天然の歯と同じようにしっかりと噛むことができるようになります。人工物と生体が調和することで長い間、機能を維持することができます。しかし、その調和が崩れてしまった場合、失敗となります。

インプラントが失敗する原因

長期的な予後がほとんど保証されているインプラント治療ですが失敗する可能性もあります。その大部分が下記のように分類されます。

  • 痛みや腫れ
  • かみ合わせが悪くなる
  • 感染症が起こる
  • インプラントが破損・脱落する
  • 金属アレルギーが起こる

痛みや腫れ
インプラントに不具合が起こった時、多くの場合、痛みや腫れなどの症状が出ます。インプラント自体やその周辺の歯・歯茎に痛みや腫れが生じた場合、なるべく早くインプラントを担当する歯科医院を受診しましょう。

かみ合わせが悪くなる
噛み合わせが悪いのもインプラント治療の失敗と言えます。インプラント治療は人工歯根となる部分だけではなくそこに装着するセラミックスの質も予後に影響します。インプラントの上に装着するセラミックスの歯の噛み合わせが悪い場合、歯列全体のかみ合わせが悪化してしまう可能性があります。したがってインプラント治療では総合力が必要です。

感染症が起こる
インプラントの最も多い失敗はインプラント周囲炎です。インプラント周囲炎はインプラントの歯周病とも言われているとおり、歯周病と同様なメカニズムで発症し進行します。インプラント周辺のプラーク呼ばれる最近の塊を長期間にわたり放置すると歯肉に炎症がおこり、さらに重症化すると支持骨が吸収してインプラントが脱落してしまいます。最も効果的なのは予防であり、定期的にメインテナンスに通うことが推奨されます。

インプラントが破損・脱落する
インプラント自体が破損するということはかなり稀な失敗です。なぜならインプラント治療で使用する人工物の中でインプラント本体は最も丈夫に作られているためです。強度はインプラント(フィクスチャー)・土台(アバットメント)・ネジ(アバットメントスクリュー)の順に強く作られています。ですので、規定を大幅に超える力が加わった場合、最初に破損するのはネジです。ネジは交換が可能です。しかし、ごく稀にインプラント本体が破損することがあります。ネジが緩んだまま気付かずに使用していたところに規定を大幅に超える力が加わった場合などに破損することがあります。インプラント本体が破損した場合、撤去する器具を用いて除去し新しくインプラントを入れます。インプラントの脱落は先に述べたインプラント周囲炎が進行すると起こります。この場合も新しくインプラントを入れます。

金属アレルギーが起こる
かなり稀ですがチタンアレルギーの患者様もおります。しかし、その可能性はほとんど無いです。ニッケルやコバルト、クロムなど金属アレルギーを引き起こしやすい金属がありますが、チタン合金は生体組織との親和性が非常に高い材料でアレルギーを引き起こすことはまずありません。チタン合金はインプラント以外でも整形外科の人工関節など医療分野で幅広く使用されていて, 骨となじみやすいという他の金属には無い特徴があります。この特徴は1952年にスウェーデンのルンド大学医学部教授であるブローネマルクによって偶然発見されました。仮にチタンアレルギーの患者様の場合、ジルコニアインプラントを使用するという方法がありま。しかし、ジルコニアインプラントはチタン製のインプラントのように長期経過の報告が少ないですし、チタン製のインプラントよりも失敗しやすいと言われています。

インプラント治療を失敗しないためには

  • 症例実績のある歯科医院を選ぶ
  • 歯科医師としっかりとコミュニケーションを取る

症例実績のある歯科医院を選ぶ

インプラントの症例数が多い歯科医院で治療を行った方が失敗の可能性が減ります。インプラント治療に限らず、どんなことでも数をこなしたほうが、上手くなるということは想像できるかと思います。例えば、料理を1年に数回しか料理しない人よりも毎日料理を作る人の方が手早くつくることができます。毎日ピアノを練習している人のほうが、1年に数回しか練習しない人よりも、技術が高いことは明白です。実際に、医療分野において回数をこなしている病院のほうが、リスクが少ないという調査結果が出ています。British Journal of Surgeryが2014年に発表したデータによると、年間20例以上の膵臓がん手術を行っている病院とそうでない病院の術後生存率を調査したところ、30%の差があったとのことです。つまり手術件数と術後の生存率は相関関係があるということです。ですので、インプラント治療においても手術件数が多い歯科医院で施術を受けるべきであると考えます。
なお、ナハデンタルは沖縄県Topレベルのインプラント治療件数があり、ほとんど毎日インプラント手術を行なっています。ですので安心してお任せください。

歯科医師としっかりとコミュニケーションを取る
インプラント治療を失敗しないために、施術を担当する歯科医師としっかりコミュニケーションをとり、適切なセルフケアの方法やメインテナンスについて理解しましょう。またインプラントを入れた直後は舌で触ったり該当箇所で硬いものを噛んだりしないことが大切です。できるだけ安静に保ちましょう。

インプラント治療に失敗したときの対処法

インプラントを入れた直後であれば、再度、インプラントを入れ直す方法があります。経験豊富な歯科医院ではインプラントが骨についた後に失敗してしまった場合でも、問題となっているインプラントを撤去して新しいインプラントを入れることができます。失敗を防ぐことももちろん大切ですが、仮に良い結果とならなかった場合に、どうリカバリーするのか?は最もインプラン治療の経験を必要とします。さらに、引越しなどでインプラントを入れた歯科医院でない歯科医院でインプラント治療のリカバリーを行う場合、普段使用しているインプラントとは違うメーカー製であることが多いですから、幅広い知識と技術や経験が必要になります。

インプラント治療に失敗した場合の返金可否は?

インプラン治療が失敗したとしても多くの歯科医院では保証制度があります。ですので、インプラントがしっかり機能する状態にするまで新たにコストが発生することはないでしょう。仮に歯科医師とのコミュニケーションがあまりにも不足してしまい、信頼できなくなってしまった場合には、治療の進捗に合わせて一部返金の対応を行う場合もあるでしょう。

インプラント治療やセカンドオピニオンならナハデンタルへ

ナハデンタルは沖縄県那覇市で沖縄県内トップクラスの治療実績がある歯科医院ですので、他の歯医者さんでは断られてしまったありとあらゆるインプラント関連のトラブル症例が集まってきます。しかし、その多くで成功に導いてきました。これまでの実績を踏まえた診断力・問題解決力を軸にインプラント治療でお困りの方に何かしらの解決策を提示できると思います。ですので、インプラント治療やセカンドオピニオンならナハデンタルへお任せください。

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