- インプラント
- 2026.1.29
■歯を失うと認知症リスクが高まる?
皆さん、こんにちは。沖縄県那覇市のナハデンタルです。近年、「歯を失うことと認知症の発症リスクが関連している」という研究結果が注目されています。歯は単に食べ物を噛むためだけでなく、脳への刺激や全身の健康維持にも深く関わっています。特に奥歯を失った場合には、噛む力が低下し、脳の血流や神経活動に影響が及ぶことが知られています。また、噛めないことによる栄養不足や社会的な孤立も、認知症リスクを高める要因となります。本コラムでは、歯を失うことでなぜ認知症リスクが高まるのか、そのメカニズムを解説し、さらにインプラント治療がリスク低減につながる可能性についてご紹介します。
▼歯を失うとなぜ認知症リスクが高まるのか?
歯を失うことと認知症リスクの関係は、複数の要因が絡み合っていると考えられています。特に重要なのは「噛む刺激の減少」と「全身の健康状態への影響」です。
1. 噛む刺激と脳の活性化
人は食べ物をしっかり噛むことで、脳の海馬や前頭前野といった記憶や判断力を司る部位が刺激されます。歯を失い、噛む力が弱まると、この刺激が減少し、脳の血流が低下すると報告されています。結果として神経細胞の働きが鈍くなり、認知機能の低下につながる可能性があるのです。
2. 栄養状態の悪化
噛めない状態が続くと、柔らかい食品に偏った食事になりやすくなります。その結果、タンパク質やビタミン、ミネラルなど脳の健康維持に欠かせない栄養素が不足し、神経細胞の働きを低下させるリスクが高まります。特に高齢の患者様では、低栄養が進行するとフレイルやサルコペニアにもつながり、認知症の発症を助長することが知られています。
3. 社会性の低下
歯を失うと発音が不明瞭になり、人前で話すことに抵抗を感じる方も少なくありません。その結果、外出や会話を避けるようになり、社会的な孤立を招くことがあります。社会的孤立はうつ症状や認知機能の低下と密接に関連しており、歯の喪失が間接的に認知症リスクを高める大きな要因になるのです。
4. 歯周病と全身疾患の関係
歯を失う最大の原因は虫歯と歯周病です。歯周病は細菌感染による慢性的な炎症であり、炎症性物質が血流を介して脳に悪影響を与えることがわかっています。近年の研究では、歯周病菌がアルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβの沈着を促す可能性が示されており、口腔環境の悪化と認知症の関連は無視できません。
▼インプラント治療で認知症リスクを減らせる?
歯を失った場合の治療法としては、入れ歯やブリッジ、そしてインプラントがあります。その中でインプラントは、噛む機能の回復という点で特に優れています。
1. 噛む力を取り戻せる
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に被せ物を装着する治療法です。天然歯に近い噛む力を発揮できるため、食べ物をしっかりと咀嚼できます。しっかり噛むことは脳への刺激となり、血流を促進するため、認知症リスクの低減に寄与すると考えられています。
2. 栄養バランスの改善
入れ歯では硬い食べ物や繊維質の多い食材が食べにくく、栄養が偏りやすい傾向があります。一方、インプラントなら幅広い食材を食べることができるため、栄養状態が改善されやすくなります。これにより脳の健康を保ちやすくなるのです。
3. 精神的・社会的な効果
インプラントは見た目が自然で違和感が少ないため、人前での会話や食事にも自信を取り戻せる患者様が多くいらっしゃいます。社会的交流を続けることは、認知症予防の観点から非常に大切です。
4. 骨への刺激維持
入れ歯では顎の骨に十分な刺激が伝わらず、骨が徐々に痩せてしまいます。これに対しインプラントは、噛む力を直接骨に伝えるため、骨の吸収を防ぐ効果が期待できます。顎の骨を維持することは、口腔機能の保持だけでなく、全身の健康を守るうえでも重要です。
▼まとめ
歯を失うことは、噛む刺激の減少や栄養不足、社会的孤立などを通じて認知症リスクを高めることが明らかになっています。そのため、歯を失った際の適切な治療選択が重要です。インプラント治療は、天然歯に近い噛む機能を回復でき、脳への刺激や栄養状態の改善、社会性の維持にもつながります。入れ歯で満足できない患者様や、将来の健康寿命を考える方には、インプラント治療が有効な選択肢となるでしょう。