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  • 2025.12.15

■インプラント治療後におすすめの歯ブラシとケア用品【おすすめの形は?】

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皆さん、こんにちは。沖縄県那覇市のナハデンタルです。インプラント治療を受けた患者様にとって、治療後のセルフケアは長期的にインプラントを健康に保つための重要な要素です。インプラントは天然歯と違い、歯根膜が存在しないため、歯周病に似た「インプラント周囲炎」にかかるリスクがあります。そのため、適切な歯ブラシやケア用品を選び、毎日のケアを正しく行うことが欠かせません。本コラムでは、インプラント治療後におすすめの歯ブラシの特徴や、併用すると効果的なケア用品について、歯科医師の視点から詳しく解説いたします。

▼インプラントにおすすめの歯ブラシ

1. ヘッドが小さめの歯ブラシ

インプラント部位の周囲は、天然歯と比べて清掃が難しい傾向があります。特に奥歯にインプラントを埋入した場合、通常の大きなヘッドの歯ブラシでは届きにくいことがあります。そのため、小さめのヘッドで操作性の高い歯ブラシを使用するのが理想的です。小さなヘッドなら、歯茎の縁やインプラントと歯の隙間にしっかり毛先を届かせることができ、磨き残しを減らせます。

2. 毛先がやわらかいタイプ

インプラント治療後の歯茎は、天然歯に比べて炎症が起こりやすい部位です。硬い毛の歯ブラシを使うと、歯茎を傷つけて出血や炎症を引き起こすことがあります。したがって、やわらかめ〜ふつうの毛先を持つ歯ブラシが推奨されます。優しいブラッシングであっても、毛先がしっかりと隙間に届けばプラークを十分に除去できます。

3. 電動歯ブラシの活用

最近はインプラント患者様にも電動歯ブラシを活用するケースが増えています。振動や回転により効率よくプラークを除去でき、手磨きが苦手な方にもおすすめです。ただし、毛先を強く押し当てるとインプラント周囲の歯茎に負担をかけるため、軽いタッチで使うことが大切です。

▼インプラントにおすすめのケア用品

1. デンタルフロス

インプラントの隣接部は、歯ブラシだけでは十分に清掃できません。そこで役立つのがデンタルフロスです。特に、インプラント専用のスポンジ状フロスや太めのフロスは、隙間に優しく入り込み、プラークを効率的に取り除けます。天然歯と違い、強く擦る必要はなく、軽く通すだけで効果的です。

2. 歯間ブラシ

インプラントの周囲は歯と歯の間が広いことが多く、フロスよりも歯間ブラシが適している場合もあります。サイズは歯科医師に確認して選ぶことが重要です。毛先がワイヤーで強すぎるとインプラントの表面を傷つける可能性があるため、ゴムタイプや柔らかいブラシ毛の歯間ブラシが安心です。

3. タフトブラシ(ワンタフトブラシ)

インプラント部位の歯茎の境目や、奥歯のインプラントの裏側は通常の歯ブラシでは届きにくい場所です。そこで役立つのがタフトブラシです。小さな円錐状の毛先で、細かい部分をピンポイントに清掃でき、磨き残しの防止に効果的です。

4. マウスウォッシュ

歯ブラシや補助用具での清掃に加え、マウスウォッシュの併用も有効です。特に殺菌成分を含む洗口液は、プラークの再付着を抑える効果があります。ただし、アルコールを含む強い洗口液は口腔内を刺激する可能性があるため、低刺激のタイプを選ぶことをおすすめします。

5. 専用ジェルや歯磨き粉

インプラント部位のケアには、研磨剤が少ないジェルタイプの歯磨き粉が安心です。研磨剤が多い歯磨き粉を使用すると、人工歯やアバットメントの表面を傷つける可能性があるため注意が必要です。フッ素配合のジェルを使えば、天然歯のむし歯予防にもつながります。

▼まとめ

インプラントを長く健康に維持するためには、日々のセルフケアが欠かせません。特に、ヘッドが小さく毛先がやわらかい歯ブラシや、タフトブラシ・歯間ブラシ・デンタルフロスといった補助清掃用具を上手に使い分けることが重要です。また、研磨剤の少ない歯磨き粉や低刺激のマウスウォッシュを取り入れることで、インプラント周囲の歯茎の健康を守れます。那覇市でインプラント治療を受けられた患者様は、日常的なケアに工夫を取り入れつつ、定期的な歯科医院でのメンテナンスも忘れずに行いましょう。

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