• インプラント
  • 2025.12.11

■インプラントが取れる・抜けることはある?なにをしたら起きるの?

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皆さん、こんにちは。沖縄県那覇市のナハデンタルです。インプラントは、天然歯のようにしっかり噛めて見た目も自然であるため、日常生活の質を大きく向上させることができます。しかし「インプラントが取れることはないの?」と不安を抱える方も少なくありません。実際には、条件が整っていれば長期間安定して使えますが、適切なケアを怠ったり全身の健康状態に問題があったりすると、まれにインプラントが脱落してしまうことがあります。今回は、インプラントが取れる・抜ける原因について詳しく解説し、患者様が安心して治療を受けられるように正しい知識をお伝えします。

▼インプラントが取れる・抜ける原因

① インプラント周囲炎

インプラントが抜ける最大の原因は「インプラント周囲炎」です。これは天然の歯でいう歯周病にあたるもので、インプラントを支えている歯茎や骨に炎症が起こり、最終的に骨が吸収されてしまう病気です。歯磨きが不十分で歯垢や歯石が溜まると、細菌が増殖し、歯茎の腫れや出血、膿が出るといった症状が現れます。放置するとインプラントを支える骨が弱くなり、動揺して最悪の場合は脱落につながります。インプラント周囲炎は自覚症状が出にくいため、定期的なメンテナンスが非常に重要です。

② 噛み合わせの不具合や過度な力

噛み合わせに問題があると、一部のインプラントに過剰な力がかかり、徐々に揺れたり取れたりする原因になります。特に歯ぎしりや食いしばりの習慣がある患者様では、インプラントや上部構造に強い負担がかかりやすく、スクリューの緩みや破損が起こることもあります。こうした場合、ナイトガードの使用や噛み合わせ調整を行うことでインプラントを守ることが可能です。

③ 骨の量や質が不十分な場合

インプラントは顎の骨に埋め込む治療です。そのため、骨の厚みや密度が不足していると、最初から十分な固定が得られず、後にインプラントが取れる原因となります。骨の状態はCT検査などで正確に評価され、必要に応じて骨造成(サイナスリフトやGBRなど)の処置が行われます。骨が弱いままインプラントを埋入すると、安定せずに動揺してしまうリスクが高まります。

④ 全身疾患の影響

糖尿病や骨粗しょう症といった全身疾患は、インプラントの定着や維持に影響を与えることがあります。特に血糖コントロールが不良な糖尿病では、感染への抵抗力が低下し、インプラント周囲炎が悪化しやすくなります。また骨粗しょう症の治療薬の種類によっては、インプラント治療に慎重な判断が必要です。患者様の全身状態を十分に把握したうえで治療を進めることが欠かせません。

⑤ メンテナンス不足

インプラントは「入れたら終わり」ではなく、その後のケアが長持ちのカギとなります。定期検診を受けず、クリーニングや噛み合わせ調整を怠ると、インプラント周囲炎のリスクが高まり、取れてしまうこともあります。特に天然歯よりもプラークが付きやすいため、歯科医院での専門的なケアが欠かせません。

⑥ 喫煙習慣

喫煙はインプラントの失敗リスクを高める代表的な要因です。タバコに含まれるニコチンは血流を悪化させ、歯茎や骨の治癒能力を低下させます。その結果、インプラントの定着が不十分になったり、周囲炎が悪化しやすくなったりします。治療前後の禁煙、あるいは減煙が望まれます。

⑦ 外傷や事故

転倒やスポーツ中の外傷によってインプラントが取れたり、抜けたりケースもあります。天然歯と同様、外部から強い衝撃が加わればインプラントも脱落する可能性があります。スポーツをする患者様には、マウスガードの使用を推奨しています。

▼まとめ

インプラントは適切に管理すれば10年以上、さらには20年以上も長持ちする優れた治療法です。しかし、歯周病と同じように「インプラント周囲炎」や「過度な噛み合わせの力」、さらには「全身疾患」や「喫煙」など、さまざまな要因で取れる・抜けるリスクが存在します。インプラントを長く快適に使い続けるためには、治療後のセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。当院では患者様一人ひとりの生活習慣や全身状態を考慮したサポートを行っています。もしインプラントの動揺や違和感を覚えた場合は、早めにご相談ください。

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